ミクシィ担当者 2010年11月 2日 22:56
今回は、リリース直後に爆発的な登録数を獲得した診断系アプリ「精神年齢診断」(http://m.mixi.jp/view_appli.pl?id=26329:モバイルのみ)を例に挙げ、「友人に共有されやすいネタ」についてお話しします。
mixiアプリ「精神年齢診断」は10問の簡単な質問に答えると、自分の精神年齢がわかるという診断系アプリです。
回答後の結果ページでは、自分の診断結果の精神年齢が確認でき、さらにそれを日記とボイスで友人に発信することができます。「精神年齢診断」からは、日記・ボイスともに多数の配信がされており、そこを経路として口コミが拡大し、爆発的なUU獲得へとつながっています。
では、占い・診断アプリにおいて、爆発的なヒットにつながる「共有されやすいネタ」はどのようなものでしょうか。以下に3つネタを示します。
◆ネタその① 自己診断型
自分の性格や深層心理が分かる自己診断型は、UUあたりの発信率が高い傾向があります。一方で、恋愛・相性診断はUUが伸びやすいけれども、UUあたりのボイス・フィード・日記などの発信率は自己診断型と比べると、低くなっています。恋愛ネタは、特定の友人だけにこっそりと話したい、という心理が働きやすく、全マイミクには共有しにくいのかもしれません。
◆ネタその② 事実との差が明確にわかる結果
例えば、実際の年齢が32歳の人の精神年齢診断が「26歳でした」という結果は、実年齢と診断結果の年齢の差が数値化されているため、事実との差が明確です。そのため、「私って、実は若いのよ~」という自己表現を、友人に間接的に伝えるネタにしやすいため、発信が多くなっています。
◆ネタその③ 短く明確な結果
mixiのhome画面で表示されるボイスの文字数は、PCが全角24文字、モバイルでは全角26文字です。つまり短い結果ならば途切れずに全文がhomeに表示されます(下図参照)。マイミクがボイスの内容を一目で理解し、「自分の精神年齢はいくつなんだろう?」と興味を抱きやすくなります。そのため、新規ユーザー獲得経路として効果を発揮します。
ただし、ここで重要なのは、前回のコラムでも触れましたが、「ユーザー発信の言葉になっているか?」です。
「○○さん(ユーザー本人)の精神年齢は18歳だったよ!みんなもやってみよう!」という広告のような文言は、受信者からのアプリに対する忌避感が高まり、逆効果になってしまいますので、ご注意ください・・・!
占い・診断系のmixiアプリでは、日記やボイス、コミュニケーションフィードなどのmixi上のコミュニケーションチャネル経由での新規登録が、アプリの新規登録者の実に90%程度を占めています。
つまり、占い・診断アプリにおいて、新規ユーザーの獲得のために最も重要なのは、
- いかにユーザーに、「友達に教えたい!」と思わせ、診断結果を共有させるか
- フィードを見た友達が、「自分も遊んでみたい!」と思う内容になっているか
これに尽きます。
占い・診断系アプリで友人と共有されやすいネタを提供して、mixiならではの口コミでの爆発的なユーザー獲得を実感してくださいね!